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RI会員増強および拡大月間に寄せて

RIメンバーシップ
ゾーンコーディネーター

高橋 文夫
(第2800地区PG山形北RC)

 世界のロータリアンは1996年頃より減少を続け、今年になって漸く下げ止り、僅かながら増加に転じる兆しが見受けられるようになりましたが、ひとり日本のみが減少を続けております。

 会員増強と退会防止、そしてクラブ拡大は日本のロータリーにとって大きな課題として、我々ロータリアンの背にのしかかっております。今何故会員増強なのかもう一度原点に還って見直す時でもあります。ロータリーは約100年の歴史の中で我々の先人が、職業倫理を高め、奉仕の理想と人類の平和を求めて、世界166カ国にクラブを作り122万(RI公式発表)のロータリアンを生み出しております。そして、世界の貧困や飢餓に悩んでいる人を救い、災害に遭っている人に援助の手を伸ばし、もう一息で世界からポリオを撲滅する偉業を成し遂げました。又平和を達成するためには世界から文盲を無くし教育制度の充実推進が不可欠で有るとの観点から、運動を展開して大きな成果を上げております。

 日本では日本独特の「(財)米山奨学会」を創設して現在まで15900名余の学生を迎え入れておりますし、世界の外交官として財団奨学生を多数世界の大学で勉強する機会を与え援助しております。その他日本のロータリアンは「WCS」「GSE」「青少年交換学生」等数多くの教育プログラムに参画して、教育問題の推進を図ってきました。そして地域に根ざした諸々の問題にも地道な活動で貢献してきた実績があります。

 今日本は不況という名のもとに、グローバリゼーションという怪物に悩まされ大変革に戸惑って人心が乱れ、非行・不祥事・凶悪犯罪・経済犯罪が増加して、希望の薄い先の見えない社会になっております。これは、1905年にシカゴで、ポールハリスが仲間の3人と当時荒んだ社会で悪事が横行し、公衆道徳も地に落ち暗黒社会が横行していた事を嘆いて、正常な社会を創設し商道徳を復活させて、地域に貢献し会員に発展をもたらす事を念じて創設された事を忘れてはならないと思います。1906年に作られた綱領は、

 第1條 会員の業務上の利益を振興すること。
 第2條 性質として社交クラブに伴う親睦とその他望ましい諸点を振興すること。

これは、一つに相互扶助を目的とし、次に親睦を謳っております。しかし翌年には

 第3條 シカゴ市の最善の利益を推進し、その市民の市に対する誇りと忠誠の精神を普及せしめること。

を追加して、地域貢献、社会貢献へと発展していきました。アーサー・F・シェルドンが1908年に「利己利他」の精神を標語とし、そして決議23--34へと発展します。此処に明確に国際ロータリーは次の目的達成のために存在する組織として

 ロータリー哲学の解明
 ロータリークラブの拡大
 情報の媒介
 奉仕理論の実践

等を説いております。ロータリーを名乗る人はこの事を弁え、志しを同じくする人を増強する責務が有るといっても過言ではありません。今社会ではこのような組織を必要としており、組織の強化を図って実践する機能の充実が求められている事を思えばこそ、増強・拡大をしなければならないと私は考えます。特に混乱している今の社会が求めているものそれが、「ロータリー哲学」であり「職業奉仕」であると思います。社会のニーズに答えられないロータリーにならないよう、活性化を維持・発展させる運動が、会員増強・退会防止・クラブ拡大であります。

 今こそ、先人が築き上げたこの組織を維持・発展するため会員が話し合い、納得してこの運動が成就する事を願っております。

2003年7月10日記0